失業した際に役立つ制度と言えば、「失業保険」ですよね。
受給できる期間も、年齢と雇用保険の加入年月によって違いますが、例えば45歳以上60歳未満で20年以上雇用保険に加入していた場合には「330日間」という長い期間受給できるので、じっくりと就職活動を進めることが可能です。
しかし、おすすめなのは、失業保険を受給し始めてすぐに就職活動を全力で行い「再就職手当」の支給を受けるという選択肢です。
就職先が早く決まり再就職手当金も支給されるので、まさに一石二鳥なのです。
この記事では、そんな「早期に就職を決めて失業保険の再就職手当を得るという選択肢」について解説していきたいと思います。
再就職手当を支給できる条件
再就職手当は、再就職すれば必ず支給できるというわけではありません。
以下のような条件を満たした場合のみに支給されます。
これらの条件を満たしていれば、再就職手当が受給できるので、再就職が決定した際はしっかりと残日数を確認しておきましょう。
再就職手当の支給額
再就職手当の支給額は、「支給残日数」によって変わってきます。
「基本手当日額×支給残日数×60%=再就職手当支給額」となります。
「基本手当日額×支給残日数×70%=再就職手当支給額」となります。
例えば給付日数が180日の場合で計算してみましょう。
かなり大きな金額となるので、新たな生活も余裕を持って始めることができるのです。
再就職手当の注意点
早めの再就職によって再就職手当が支給されるので、確かに早めに就職してしまった方がお得ではあります。
しかし、だからといってどこでも良いから就職してしまうというのは完全に間違いだと言えるでしょう。
再就職後1ヶ月以内に退職してしまう
再就職手当は、内定が出てすぐに支給されるわけではありません。
申請した1ヶ月後にハローワークが就職先に連絡をして、在籍していることが確認が取れてから支給が決定するのです。
それはすなわち再就職後1ヶ月以内に退職してしまった場合は支給を受けられないということです。
再就職先が以前の職場と関係している
再就職手当が欲しいからといって、以前の職場に関りがある会社にコネで入社をするという人もいたりします。
しかし、これも再就職手当を貰える条件に違反してしまっているので、NGとなります。
失業保険を受給できるとしても一生懸命就職活動を行おう!
失業保険の受給期間が長いと、どうしても「のんびり就職活動しようかな」という心理に陥ってしまいます。
しかし、自分に合った良い求人はいつどこで現れるか分からないので、失業したらすぐにでも一生懸命就職活動を行うようにしましょう。
そういった努力を行えば、「もっと早く就職活動を本気ですれば良かった」と後悔することもありませんし、早めに就職が決まれば再就職手当が支給されて余裕のある暮らしがスタートできるはずです。
まとめ
今回は、「早期に就職を決めて失業保険の再就職手当を得るという選択肢」について解説してきました。
再就職手当を支給するには、複数の条件をクリアする必要がありますが、条件をクリアできればかなり大きな金額を受け取ることが可能です。
支給を受けるために就職先を焦って探すのは良くありませんが、良い就職先を本気で探し積極的に就活をすることで結果的に再就職手当がもらえれば、その後の生活がかなり楽になるはずです。
失業保険がもらえるからとのんびり就職活動をするのではなく、ぜひ早めに本気で就活を行うようにしましょう。